Better Call Saul S2Ep01 A2 - toorisugari3のブログ

ホテルのプールに浮かぶジミー。携帯がなるも、もう弁護士はやめたと。

「最高の仕事」を断った理由を問い詰めにきたキム。偽名を使っている事もバレ、怒ったキムはバーで待ってる、とプールを立ち去り、ジミーも後を追う。

1ショット$50の高級テキーラに興味を示すジミー。それを遮り、普通のテキーラをジミーに、自分は「赤」ワインを頼むキム。この「赤」はこの後騙すケンの事なのか、偶然か。プールで偽名を使っていた事、勘定は部屋につけて、という事で寸借詐欺を働くつもりのジミー、そしてそれを詰るキム。

弁護士を辞める理由について、チャックを喜ばせようと全力を尽くしてきたのに裏切られた事を挙げるジミー。これがS1Ep10の最後、マイクに話した「あの時俺を止めたもの」(ケトルマン夫妻が横領した金を役所に返した時の事)の答えで間違いないと思う。

なお、このシーンではジミーは明るい赤、キムはライトブルーの服。弁護士に引き戻そうとするキムが青より、タダ飲みしようとするジミーは赤よりの色をまとっている。

キムはジミーを「優秀な弁護士」だとするが、ジミーは

But the stuff I liked about it, selling people, convincing people......

I don't have to be a lawyer to do that.

でも得意の話術は弁護士でなくても生かせる

Besides, people tell me how they see me......and it's not as a lawyer.

そもそも周りが俺を弁護士とは見てない

と、あきらめている。後段はS1Ep04でのベッツィー・ケトルマンのセリフの事だろうか？有罪の人が雇う弁護士も立派な弁護士ではあるのに。

You're the kind of lawyer guilty people hire.

あなたは有罪の人が雇う弁護士よ

と思ったが、チャックの事だな。S1Ep09

You're not a real lawyer. 本物の弁護士と違う

I know what you were, what you are. People don't change. You're Slippin' Jimmy. And Slippin' Jimmy I can handle just fine. Slippin' Jimmy with a law degree is like a chimp with a machine gun.

人は変わらないお前は今も“滑りのジミー”だ　法律の学位を持つ “滑りのジミー”など始末が悪い

チャック酷すぎるよね、「Slippin' Jimmy with a law degree is like a chimp with a machine gun.」て……流石にライン越えてるやろ……

キムがパルプフィクションに言及。(忘れているのでまたいつか見たい)

必死に思いとどまらせようとするキムに、サンクコストがどうのと言い訳するジミー。そして以下の会話。

ジミー

I've been doing the "right thing" and where has it gotten me? Nowhere.

“正しいこと”をしてきたが何も得てない

キム

I'm sorry, I don't....

悪いけど…

ここで表情を曇らせ、長く言葉を詰まらせるキム。ここで考えたのは、先ほどの、「D&Mの職を受けたら2人の関係が進展するか」との問いと、「勿論関係無い」との答えだろう。

そして、「得意の話術」を見せるために、先ほどから大声で高慢ちきな事を喚き散らしていたケン(Breaking Badでウォルターに車を燃やされたあのケン)の所へキムを誘うジミー。

不意に多額の遺産が転がり込んだ兄妹を演じるジミーに、それに最初は戸惑いながらも、次第にノリノリになって合わせるキム。その運用を餌に一緒に飲む展開になり、キムはさっき聞いたばかりの高級テキーラ「サフィロ・アネホ」を飲んだことある？とケンに尋ねる。ここでマジか！？とキムの顔を見るジミー(笑)。じゃぁそれを３つ、と注文するケンをよそめに二人で目を合わせニヤ付くジミーとキム。キムのBreak Bad*1最初の一歩だ。

3人でボトル1本開ける程痛飲し、勘定をまんまとケンに押し付けるジミーとキム。1shot30mlとすれば、1本(通常700ml)から取れるのは23shots。これだけで$1150だからそりゃぁケンも唖然とするわけだ。ここで名乗ったViktor with a KとGiselleはまた登場の機会がある。また、サフィロ・アネホの特徴的なボトルキャップを「記念に」と貰うジゼルことキム。これは彼女の思い出の品となる。