toorisugari3のブログ

ベターコールソウルの事について、ネタバレ込みでつらつらと

Insider Podcastで語られたこと Season6

自分が良くは理解できない英語・会話の箇所については言及しないので、重要な事喋ってても取りこぼす事は大いにあり得るのでそこはご了承いただきたい。

 

 

S6Ep01

Teaserのフラッシュフォワードでのソウルの家は、以前ジミーとキムが見に行ったものではない。ピーターはそうできれば良かったと考えてはいたようだが

 

So there's no interestingly there's no visual effects in there of any kind. There's no editorial effects either. What we did was we got a bunch of black and white ties and so we set up this incredible camera, the Phantom camera.

とMorris(本Epの監督)は言っているが、完全に操作されていないとは正直思えない。以下のGIF画像での真ん中あたり、花の小紋の色は変わっているように見える。が、光の加減でこう見える可能性は排除しきれないのかもしれない。

色の操作疑惑

 

このシーンはPhantomCameraというハイスピードカメラで撮影、全部で約12秒間。映像ではこのシーンは約38秒間。

 

Chris

Different side of Lalo a little bit I mean, even though he's still the stone cold killer and he's going to do what he's gonna do he doesn't want to have to kill these Peter wanted to have to see his family take it down either.

ラロを血も涙も無いサイコパスだと決めつける人が割合多いように思うが、これは少なくとも制作チームはそうは思っていない。Vinceも認めてる。

 

ティーザー最後のサフィロアネホのボトルストッパーはCG。ボトルストッパー自体が貴重だし、あんなに上手い事狙った所に落として止められない。

 

プールの中からのソウルの姿の立て看板を撮影したのはGoPro。

 

ラロが密入国しに行く最後のシーン、最初はドローン飛ばして撮影してみたけど、ニューメキシコには物が多すぎてメキシコ感が出せないから、スタジオ(=ミニチュア)で撮った。(少し理解が怪しい)

 

 

S6Ep02

ヴィンスが「Dial nine to get out.  (外線は“9”から)」(クレイグがキムに掛け方を教える所)を最初削ろうと思ったことを馬鹿だったと反省。(貴重なコミックリリーフなのに!)

 

ナチョが監視人がいるか確かめるために向かいの建物を監視しながらドアを開けるシーン、あのちょろっとした動きを撮るために100回くらい続けて撮影したとヴィンス。200回くらい撮影したが、上手くいったか確信が持てないとも

 

エアコンの室外機の穴から飛び降りるナチョはスタント。マイケル・マンド本人でも出来ただろうが、万一があってはいけないから。1回目は猫のように、スーパーヒーローのようにカッコよく着地しすぎたので、2回目はぎこちなく、足を痛めたように演じるように頼んだ。

 

来いよ仕草したカズンズにナチョが車で向かう直前のシーン、車のフロントシールドをカメラが貫通してるんだが、なんかガラス屋さんとうまい事やってとったらしい。言われるまで気づかなかったけど、直前は弾痕がいくつかあるだけで全部ある。(自分は余りこういう撮影上の都合について敏感でないので、言われて初めて気が付いた。すぐわかる人ってどれくらいいるんだろうか?)

フロントシールドの細工

 

アクションシーン(モーテルの外での銃撃戦の事だと思う)を撮るのに2~3日かかった。夏の暑い時期は暑過ぎて撮影できない時間もあるそうだ。

 

Lady Libertyの風船人形は高さ30ft(9.144メートル)

大量生産されたものじゃないから、同じものは北米中さがしても見つからなかった。

撮影地(アルバカーキ北西)は風が強く、壊れるのが心配だった。風が強くなると空気を抜いて、また膨らませた。

 

ケトルマンのオフィスのトレイラーはお金の都合でレンタルで、切ったりできなかった。狭くて撮影は本当に大変だった。

 

 

S6Ep04

ティーザーの例の赤い家はビジュアルエフェクト(実際には塗っていない)。

 

キムのベッドの上の鳥の絵(10個ある)はRheaが描いたそうだ。

 

S2でキムの部屋のセットが作られた時に、Rheaは家族の写真を置かない様にたのんだ。

キムは親族の事を知ってもらおうとはしない人だと思った、と。そしてそれは採用された。このセットが作られた時に暫くは死なないんだ、とRheaは安心したらしい。S1のキムの部屋(Ep03で電話のシーンに出てくる)は、ネイルサロンの2軒となりだったとか。

 

エルカミーノの外の監視車に近寄るキムのショット、車のフロントシールドは外してあって、最初は車の中にカメラがあったと。最初は乗ってる二人がカメラをよけて斜めになってた、と。光の反射とかが厄介だそう。

 

 

S6Ep05

ルイス・モンカダ(カズンズの一人)がボクシングシーンのファイト・コーディネーターの1人だった。

 

既存のボクシングジムは天井が低くて使えないから作った。

 

マルガレーテの家は、アルバカーキにある実際の家で、その周りはトラムも含めて全てCGだそうだ。Rodeo FXという会社が担当しているようで、該当会社のWebページにも言及がある。何か月もかかったとのこと。(rodeoという単語が最初何を指すのか分からなくて、以前のエピソードでもスルーした……)

 

門を飛び越えるラロはCGじゃない。

 

ラロがその本質を変えたのではなく、彼がこの女性に魅了され、彼女の弱さと彼女に引き込まれ、彼女の家で彼女を殺さない配慮をしたように感じてほしかった(監督のメリッサ・バーンスタイン

 

S6Ep06

 

カシミーロの代役レニーと、エリン ブリル(D&Mの女性の弁護士)の役者はリアルで親子。

 

獣医のボードに、ピーターは3枚の猫の写真を、Arielは猫と2枚の犬の写真を載せている。

 

「人消し屋をマイクは知らないがソウルは知っている」事の説明として、獣医の手帳を用意したそうだ。

 

探偵がハワードに渡した写真、ヴィンスは1枚か2枚でよくない?と言ったそうだが、ピーターが抵抗したそうだ。あの量を撮るのに相当苦労した、とも。

 

 

S6Ep07

シリーズを分割した理由は、後半が完成してないから、連続で放送する事ができないため。間の6週間に完成させるための仕事をする。

 

Covidに感染しない事に気を付けている。さもないと放送日に間に合わないくらい厳しいスケジュール。

 

ジミーとキムは本当に卑劣な事をやっているが、その自覚が無い。その報いを受けさせるにはあの結果が必要だった。この恐ろしい結末は、あの楽しいお遊びが引き起こしたものだ(ライター・監督のトム・シュナウツ

 

ピーターやヴィンスはパトリックに事前にこのエピソードで死ぬ事を知らされていたが、ボブとレイは、ここまで全く知らなかったそうだ。

 

ラロが洗濯工場監視のために潜んでいた排水溝は、実際にはアルバカーキにはない。デジタル合成だそうだ。

 

下水道の一部には、ナチョが沈んだタンカーを再利用したそうだ。

 

パトリックのホームメイドピクルスはめっちゃ旨いらしい

 

UNMの眼鏡と建物を出てからの長回し(120秒程ある)、ステディカムで撮った。残りはドリーで回りながら。

 

ADR担当のキャサリンが凄いと褒められてる。ADRは、撮影が終わった後で、いろんな理由で、映像を見ながら会話やハミング等の音声をとり追加する作業の事。S5Finaleでは、ラロとナチョの会話がコオロギの鳴き声が入ったからとりなおしたそうだ。ジャンカルロがヤギの声で邪魔されたこともあるそうだ。Dedicato a Maxの時かな?

また、音声がはっきりしない時にそれをクリアにする事もしているが、外野からすれば魔法にしか見えないと。他のテイクの音声を引っ張ってきたりするらしい。

 

ナチョがヘクターに、「その椅子に座らせたのは俺だ」と宣言したみたいに、ジミーとキムはハワードに「お前をハメたのは俺達だ」と宣言したかったし、ハワードは実際そう受け取った。ジミーとキムはこのことをしったハワードに備えなければならなかったが、何もしなかった(トム・シュナウツ

 

炭酸飲料のトリックは、トム・シュナウツが父親に教わった物だそうだ。

実際reddit等でやってる動画がある。失敗したのもあれば成功したのも。わりと長く(2,30秒くらい?)回したペットボトルは成功してた。

 

ゴキブリ(等、生き物)の撮影には忍耐が必要。

 

1:10:40秒あたりから、パトリックがボブとレイの物真似をする。一聴の価値あり。

「2人はハワードを死ぬ事を知っていたの?」ときかれ、以下のセリフを物真似でいう(連続はしてない)

 

Rhea: Oh, no, I just read 607...

Bob: Oh, this is great. I mean, it makes total sense, total sense. It's really great.

Rhea: Oh, no, oh, I'm gonna miss you. I don't want to go

Bob: Oh, good choice. Good choice. You go out of luck.

 

一番最後のタイトルコールでも物真似してるんだが、マイクの物真似でいいのかな?

 

American Greed / The Kettlemans

Mid Season Finaleから、後半が始まるまでのボーナスPodcast #1。

「American Greed」という実在の、ホワイトカラー犯罪を題材にしたドキュメンタリー番組のフォーマットにのせて作られた、Better Call Saul Season6の宣伝番組。以下のリンクで見る事が出来る。

www.youtube.com

Youtubeに付いてる自動翻訳でもだいたいの雰囲気はわかるので、興味があれば見てみよう。検事のスザンヌやビル、ケトルマン夫妻やリッチ・シュワイカートらが「証人」として登場する。

 

ヴィンスがジュリー(ベッツィー役)にActor/Actressどちらで呼ぶのが良いか尋ねる。ジュリーはどちらでも構わない、と。レイ・シーホーンはActorを好むとも。

 

ジュリーとジェレミー(クレイグ役)は、本件の仕事以前には面識がなかった。

 

ボブ・オデンカークとジュリーはFARGOで共演していた。2人ともリハーサル好きだそう。

 

S1Ep07 22分あたりで、クレイグがコーヒーのおかわり欲しがってるのに、ベッツィーがウェイトレスに「結構です」のジェスチャーをして、結局クレイグはコーヒーを飲めない。このこと、ジュリーは全く覚えていないそうだ。S6Ep02 26分ごろ、デイビス&メインでクリフとケトルマン夫妻が話している時に、クレイグが結局コーヒーを飲めない描写はその繰り返し。

 

ジュリーがベッツィーのセリフで一番好きな物はアメリカングリードでの「私たちは生存者です(We're survivors)」で、それはキャラクターの核心を突いたセリフだからだそう。

 

アメリカングリードでは、Eric Khanという弁護士を取り上げた回があるそうだ。

 

余談:Youtubeでダイジェストが見られるが、これを見るとソウル・グッドマンとの類似点が数多くある事にびっくりする。

www.youtube.com

弁護士広告を飽和的に実行した最初の弁護士だそうで、町中に自分の写真入りの広告を大量に配置したり、テレビ・ラジオでも大量のCMを流し、大々的に売り出した。150万ドルの豪邸を現金で買い、ロールスロイスにのり、高級スーツを着て、派手で、自分の法律事務所の駐車場に50万ドル以上かけて19フィートのリンカーンの像を設置した、とある。

 

ヴィンスはこの男について我々は知らなかった、と言っている。

 

アメリカングリードの中で、ついにコーヒーを飲めたクレイグがネタにされている。

コーヒーを飲むMr. Kettleman

 

アメリカングリードの制作に通じているのはアメリカングリードの制作陣なんだから、聞かれたことにどうこたえるかと言う事は別にして、そのほかは全てアメリカングリードの制作陣に任せた(ヴィンス

 

アメリカングリードはCNBCの番組で、ベターコールソウルはAMCだが、放送局を超えたコラボレーションがあった。

 

Podcast内で、「No Picnic」というショートフィルムにも触れられている。

www.youtube.com

3分弱で殆どセリフも無い作品だが、ケトルマン一家を描いた印象深いものなので、見た事が無ければ見てみてほしい。

 

 

Mark Margolis

最初はトゥコがウォルターとジェシーを拉致したシーン以外の出演予定はなかった。

 

顔の演技は脳卒中を患った義理の母から盗んだようなものだ。

 

 

エピソードが追加されれば、その分更新する。