toorisugari3のブログ

ベターコールソウルの事について、ネタバレ込みでつらつらと

Better Call Saul S6Ep10 感想 (ネタバレ) 追記有

【注意】本エントリには、Breaking Bad/Better Call Saulのネタバレが含まれる。Breaking Badと、Better Call SaulのS6Ep10まで未視聴の方の閲覧は推奨しない。

20220729 追記章と目次を追加

 

 

前回までと少しスタイルを変えて。

 

TEASER

 

予想との一致・乖離

チェンジ・オブ・ペースでスローな回になると思っていたが予想通り。前回の続きが残り2話ならここまでのスロー展開は考えにくいとは思っただろうが、4話もあるんだから寧ろ必然だと(言っておけばよかった)。

破壊的なショックの無いスロー展開ではあるが、勿論退屈とは無縁でむしろ終始ゾクゾクしっぱなし。ここへきてSlow Burnerを貫く姿勢にしびれてしまう。

 

本エピソードのタイトルは「Nippy(迷子犬)」だが、「X and Y」スタイルをやめてきたことで、時系列の飛躍があるのではないか、とEp09放送前に予想していた。

 

タイトルそのものでいっても、nippyて単語が、気候・寒さが厳しい様子を指す形容詞なので、S5Ep01Teaserのネブラスカの冬を指すのでは

この予想がBINGO(まぁあまり予想難度が高いものではないだろうが)。犬の名前ではあるが、元にしたのは間違いなくこのことだろう。

Ep09放映後の感想では、「Ep09ラストから大きなジャンプはしないで、電話の理由やウォルター・ジェシーの出演を回収するのでは?」と言っていた事も一応書いておく。こちらは結果間違いだった。情報が増えて、かえって大きなタイムジャンプをしないのでは?という憶測が勝ってしまった。


一方で、まだ回収されていないS4Ep05のフレンチェスカに頼んだ電話の理由や、今はまだマイクが持っているはずのトゥコのグローブ型ネックレスの返却が描かれる蓋然性は相当高い。

Ep08の感想では、自由の女神や王国への鍵の受け渡しで、ケトルマン夫妻や獣医カルデラの再登場がありそう、と言ってしまった。しかしこれらは放映された通り、省略された方が寧ろ味わいがあった。一方で電話の件やネックレス返却は描かれねばならない種類のものだ。

 

本エピソードが全編モノクロだった事は、ジーンタイムラインにおけるこれまでの演出の踏襲であり、フラッシュフォワードの明示でもある。なので、次のエピソードでは時代が戻る(そして勿論カラーになる)蓋然性が高いのではないか?と予想している。このタイムラインのままではジェシーはともかく、ウォルターが出せなくもなってしまうので。

 

 

タイトルコール

ここで仕掛けてきたタイトルコール演出のルーチンワーク崩し。威力は絶大だ。

 

知ってた人は知ってただろうが、Better Call Saulのタイトルコール映像は1~6までのシーズンを通して第何話はこれ、というのが決まっている。シーズンを重ねるごとに映像が白黒になったりノイズが増えたりしていくのも非公式ファンサイトの人が指摘していた*1

  1. 自由の女神
  2. キャデラック
  3. 天秤を灰皿に
  4. 引出の使い捨て携帯
  5. ベンチの広告
  6. 荒野の公衆電話
  7. 金魚運動器
  8. ネクタイとタランチュラ
  9. 小便器のマッチブック
  10. 落ちるマグカップ

今回はEp10なので落ちるマグカップなのだが、最後を変えてきた。床に落ちてマグカップが割れる直前に映像が中断され、アナログ時代に映像を止める感じのなんていうんだろう?ゴニョニョニョという感じの音。カセットテープをゆっくり止めた時のような?

そして青いバックにドットの荒いフォントで「BETTER CALL SAUL」のタイトル。黎明期のコンピュータゲームを思わせる。少し小さなフォントで「CREATED BY VINCE GILLIGAN & PETER GOULD」。左上のSTOP(ルーチンオープニングのSTOP)と切り替わってのREC。そしてブラウン管を消すエフェクト。

青の背景が完全に一様な青で乱れがないのがあまりVHS等のアナログビデオ的ではないのだがこれは計算なのだろうか?

 

このタイトルコールだけで、30秒程過呼吸になってしまうレベルで興奮させてくれた。ほんとやってくれる。

 

「WORLD'S GREATEST LAWYER」のマグカップが割れるオープニング映像に、あの自由の女神が映り込むのはS5からで、S4まではなかった。単なるアナログテープの劣化だけで関係無い画像が映り込む事は考えにくいので、やはり何かバグというか不具合が起きている事を示唆する演出でもあるだろう。

残り3エピソードのタイトルコールがどうなるか非常に楽しみである。手続き的には今回の「TVを消す」演出で「終わって」しまったので、また1の自由の女神から、とはならずに、別のシークエンスが開始されると予想している。


関連した話で、個人的に愛してやまない演出の1つに、Breaking Bad最終話手前のクロージングで、タイトルコールで流れるBGMのロング版を合わせるというものがある。Better Call Saulでもそれをやってくれないかとずっと思っていたのだが、Breaking Badのテーマはタイトルコールで流れる部分が曲の最後。

 

一方でBetter Call Saulのテーマソング(!!!)は曲の頭なのだ。ロング版を知らない人も一聴の価値はあるので是非聴いてみてほしい。S1のInsider podcastのいずれかで、この曲を確かUKのなんとかいうバンドに頼んだ話もしていた。

www.youtube.com

 

歌詞も、最初から意味深ではあっただろうが、ここまで来てみるとうわあ、うわあという部分が余りに多い。

genius.com

 

自分は歌詞のように曖昧な文章を解釈するのが苦手なのでそこには踏み込めないが。

 

と言うような事もいってきたのだが、ここでプツンと切れる演出をされてしまっては、最終話でフルを流す位では済まないのはもはや明白だ。

ただ、残りの3話を使ってこのテーマソング(歌なのは自分もS6開始後知った)を、これ以上ない効果的な形で使ってくるのは間違いないと確信している。間違っていたらどうぞ嘲笑って頂きたい。

 

 

Act 1

ジェフが帰宅した直後、シニアカーの切れた(ジーンが切った)コードがダクトテープで応急処置されていたり、だんだん会話が聞こえてくるあたりはホラー物のノリだ。ジェフの不安さ・不穏さの予感が凄い。


Stashからピンキーリングを取り出してはめる。サイズ調整用の赤い糸が見えなかったきがするが、白黒なのでさだかではない。このシーンのジーンだけが、他のジーンよりもかなり痩せて見えるのは気のせいだろうか?下からアングルのせい?

 

マリオン

高齢者の懐に飛び込んで仲良くなるのはジミーの十八番。S1Ep05で最初の遺言依頼を受けたミセス・ストラウスや、サンドパイパーで集団訴訟のきっかけとなったアイリーン。

ミセス・ストラウスはこの依頼の後、D&MのTVCMに役者として出演したり、チャックとの裁判を傍聴しにきた後、S4Ep06心不全で亡くなった事をジミーはCCMobileで店長やっている時に知らされる。

一方、アイリーンは集団訴訟の代表となり、一時ジミーが和解を早めようとした工作のためで孤立して相当な孤独感・不幸を味わった。S6Ep07では再登場し、車椅子の必要がない位には壮健である事が示される。

 

アイリーンの不幸に、キムが間接的にではあるが関与している事が、今思うと味わい深い。ジミーが弁護士資格を停止され、金銭的困窮した事が直接の原因で、その直接原因の原因はキムにメサ・ヴェルデ案件を渡す事だったのだ。

 

その後、庭でジェフと2人きりになり、今エピソードでやる事を持ちかけるシーンで、ハッピーエンドもキムの再登場が無さそうだなぁと感じてしまった(初見時)。

 

 

ジェフ

今のジェフは気弱な感じだが、S5までのジェフが母親と暮らしていて、母親からあんな風に言われるような性格には思えなくて、そこの断絶が少し残念。

ジェフの演者が変わったのは調べて分かった。初見時も「こんな顔だったか?」という違和感は強かったが、タクシーにアルバカーキアイソトープAir Refreshnerで露骨にジェフだし、名前もそうだから自分の記憶の方を信じなかった。自分の記憶力の頼りなさには自信がある。

個人的な印象だと前置きはするが、前の演者の方が何をしでかすか分からないサイコパス味というか不気味さが強かった。今の人は少し気弱過ぎるように見えて、キャラが変わってしまった感覚が。個人的には前の役者の人が今回のエピソードやったほうが面白くなりそうだな、とは思った。

ここでいう「ゲーム」をオープニングの青画面タイトルを暗示しているのだろうか?

 

お酒の話 余談

帰宅後のジーン。冷蔵庫から氷をグラスに入れる。持ってきたグラスにはそれに加えて半分程液体が入っている。そこにデュワーズとレモン果汁。

S1Ep01では氷・スコッチ・ドランブイ・レモン果汁の順番で作った濃い目のラスティネイルだった。

あらかじめ入っていた液体はやはりドランブイなのだろう。ドランブイはスコッチをベースに作るリキュールで、蜂蜜が原料の一つである事もあり、非常に甘い。自分の記憶していたレシピではレモンジュースは使わなかったが、ドランブイの割合を増やして甘くした場合は使われることもあるそうだ。

 

今自分は節酒中で、今月分のボトル(月2本)は飲んでしまったので、8月最終話直前に、ドランブイデュワーズを買ってこようとおもう。

 

 

Act 2 / Act 3

何をしているのか分からないが、何かをしている事が延々と提示される、おなじみのやつ。ジミーやソウルよりも、マイクやナチョのシーンでよく使われた演出ではなかろうか。

大量のコールバックがあって嬉しい。纏まらないので、感想・気づいた点も含めて箇条書きで。

 

  • 時計が映り込むようにゴミ捨て場への通路を映すのはコールバック(S2Ep01)。また閉じ込められるの!?と思ったが改善されたのか、閉じ込めを気にする様子すらない。
  • 警備室へのノックが2回なのは意味があるのか?洋ドラで2回ノックは結構珍しい気がする*2
  • ニック(駐車場を見回る普通の体型の方)はS3Ep01 Teaser フラッシュバックで登場。この時の片割れはフランクではない。S4Ep01でジーンが倒れた時は、ニックは映り込んではいないようだ。ざっとしかみてないので見落としかもしれない。
  • コーヒーをいれながら様子をうかがうのは、S3Ep02マイクに頼まれてロスポヨスエルマノスを偵察に行った時へのコールバック。
  • 1回目はBGM無しで、2回目からはBGMを入れるのが好き。この辺りで全編モノクロで行く気だな、と気づく。
  • 最初は紙コップなのに次からはもうマグを使っている。
  • ジャジーなBGMが盛り上がるにつれ、画面も分割されたりと演出が派手になるのが最高にかっこいい。
  • ニックとの仲も、最初「弁護士を呼べ!」の件で白眼視されてたとは思えないほど打ち解けてるのが面白い。
  • ちゃんとフットボールの話題についていけるように勉強しているのも「いかにも」ジミー。S1Ep01で、死体の首を犯した少年たちの弁護をする際にも、トイレで練習をしていた。コールバック。
  • モールでジャケットを見てるシーン、シーズンアートの赤いジャケットはこれ?と思ったが、見返してみるとアルマーニのタグや値札を確認してたのかな。
  • 歩いて距離を測るのはS4Ep07へのコールバック。ヒューエルと見た事務所候補とS&Cのキムの個室。
  • 数のカウントと、その後の盗む商品のブランドや種類とその解説。英語では数字の語尾と、その後のセリフの語尾で脚韻を踏んでいる。翻訳家泣かせだろうが、吹替は頑張ったと思う。字幕はもうしょうがない。
  • 50歳の化学教師がフォルクスワーゲン並の札束の山を築いた話は勿論ウォルターへのコールバック。
  • 電話での成りすましはS4Ep08で、スザンヌ相手に牧師に成りすました事へのコールバック。
  • キャシー(モールのマネージャー)へのlifesaverはS1Ep08、HHMでの判例出力を頼んだキムにも言った言葉でコールバック。キムは図面差替えの時に役所の女の人に、ステイシーもマイクに1度使っている。
  • キャシーへの電話を切ったあとの無音のpoof。無音である必要性も見当たらないし、記憶に無いので印象に残る。
  • 記憶力良すぎる事を誤魔化すアドリブが凄い。
  • 計画中の予定外アクシデントは、カシミーロ元判事の骨折ギプスへのコールバック。今回の芝居はゴルフクラブでの演説が近いか。今回はトラブルが起きても助けてくれるキムやヒューエルらは居ない。
  • 有音のPoof。久しぶり。字幕に残っているのはS1で2回、S4で1回、S5で4回。早いシーズンではもう少し使っているイメージがあったが……。機会があれば確認したい。
  • 「What's the point」、比較的使われるイディオムだが、S3Ep10でチャックがジミーに1シーンで3回も使うのが強烈に印象に残っている。ジーンはここでは2回言って、その間に1回、Wha...で止まったのがある。コールバック。

 

ケチをつけるようでなんだが、フランクが「監視モニター群に背を向けて」シナボンを食べる必然性が無かったので、そこの誘導描写はして欲しかった気がする。

 

 

Act 4

計画成功に喜ぶジェフとその友達に、今回の犯罪が「相互確証破壊」となる事をバラすジミー。別件で何かあった時にも取引材料になりそうで、危うい感じはする。

「I am not a friend.」はなかなか沁みるセリフ。もはやジミーにはマルコも、キムも、ヒューエル・パトリックも居ないのだ。

「Say it.」 はS5Ep01でのジェフのセリフのコールバック。立場の逆転も。

マリオンがアルバカーキに居た頃のジェフについて言うセリフは、そのままジミー/ソウルにも当てはまる。

 

最後、モールで派手な柄のシャツとネクタイを合わせてみるのは「ソウル・グッドマン」への憧憬だろう。それをそのまま店にかけっぱなしで出てくるのは、「ソウル・グッドマン」への訣別なのか否か?初見時はただ面倒だっただけだろうと思っていたが、見返してみると訣別と取れる表情にしか見えない気もする。前回のレストランでのガスの件といい、表情から勘定を汲み取るのが下手だなぁと泣けてくる。

 

 

今後について

ジェフに知らないふりをしろ(Gene Takavic. You never heard of him.)と言ったのに、マリオンには口止めできない。ニッピーを忘れていたのも油断の暗示。この辺りが伏線になるのかならないのか。流石にもうジェフ出す尺は無いのでは?というメタな予想もできるがさて。

 

今後について重要な手がかりとなるタイムラインの整理をしておこう。
Breaking Badでソウル・グッドマンが人消し屋で消えたのがBrBaS5Ep15で、2010年3月下旬。

フランチェスカに頼んだ電話の件は「11月12日午後3時」。年指定をしていないので、これは2010年を指すのだろうというのが定説。そしてBreaking Badの最終回は2010年の9/4~7だ*3

一方、聞くところによれば本エピソードは2010年10月半ばの出来事だそうだ。

 

 

ジーン・タカヴィクが懐かしむのは「ソウル・グッドマン」で、それもBreakingBad時代のソウル・グッドマン色が強い。S1Ep01で見ているのはソウル・グッドマンのTVCMだし、今回のラストのシャツ・ネクタイもそちら側。

キムと過ごした時間ではっきりと自ら望んで「ソウル・グッドマン」になったのはS5以降。事務所の非常用持ち出し箱にサフィロ・アネホのボトルストッパーを入れておかなかった理由は?キムの持ち物だった風景画を持っていたのは惰性だったのかそれともキムへの未練か?

タイトルコールで流れる映像が全て「Breaking Bad」時代である*4事は何かを暗示するのか?暗示ではないのか?

 

そして、ジーン・タカヴィクの皮を被ったジミーの中にキムを想う気持ちは残っているのか?

 

個人的にはキムと再会して、背負うものはあれど二人でなんとか暮らしていくENDであってほしい。しかし、自分がやってしまった事と向き合う気が無いと、その方向には進まない気がする。マリオンのアルバカーキ時代のジェフへのセリフと、最後のシャツとネクタイがその方向の描写であれば、と願わざるを得ない。

 

 

書いてみて思ったが、やはり前回までのスタイルの方がまとまりが良い気がする。次からは戻そう。

 

 

追記

フランクがモニタから背を向けてシナボンを食べる誘導は後ろのテーブルにシナモンロールを置いた事でやっているのかな?

 

ジェフと友人は、S4Ep6 piñataで脅したチンピラを思い出させる。直接的な危害はないが、リスク対策。

 

フランクへの演説だが、「My parents are dead. My Brother...」の後の長い間、そして「My brother is dead. I have no wife... no kids... no friends.」これが単なるごまかしの為の時間稼ぎだけではなく、自分への語り掛けになっているのはS4Ep10の、奨学金の対象とならなかった万引き歴のある少女への演説へのコールバックである事は既に書いたが……書いたよな?と確認したら書いてない。何故?誤って消したのか?とにかく、このセリフと、その後のチャックを思わせる「What's the point」。これが部屋を出てから監視カメラの死角で安堵した後に、何か考えていた内容なのではないか?

そしてそれを強化するのがマリオンが語った、ジミーにも当てはまるアルバカーキ時代のジェフの話。

派手なシャツとネクタイを合わせてみて、「ソウル・グッドマン」への憧憬を募らせた後、それをラックに掛けて立ち去るまでの間に思い出した内容なのでは?

 

放送当日、ふせったーに書いた最初の感想*5では「自分がやってしまった事と向き合う気が無いと、ハッピーエンド方向に進むことはなさそうだ」とかき、「向き合う気はなさそうだ」と思っていたのだが、見返すうちに「向き合う気になったんだ」と真逆になってしまった。

多分、裏庭でジェフに窃盗持ちかけたところで決めつけてしまってたのが固定観念になってたんだなぁ。

 

それから迷子犬ニッピーについて聞かれて答えた「So, after all that, a happy ending.」。この、本シリーズBetter Call Saulの終わり方の示唆「かもしれない」セリフを何の気なしに聞き流してしまってた自分が本当に恥ずかしい……

 

エピソードをまたぐ繋がりに夢中になりすぎて、エピソード内の繋がりに気づけなかった気がする。ここまではっきり描かれてたんだなぁ、と。ジェフやマリオンの再登場も無い気がする。

 

さらに最後ランチに出かけた後のシーンを最後まで見てみると、盗みがバレなかった事への安堵、だからなだってんだ(What's the point)?、からシャツ・ネクタイを見てソウル・グッドマンを懐かしんで、鏡の前でキョロキョロと他人の目をうかがう「逃亡者」、そしてそれをラックに掛ける前の溜息と思案。一言のセリフも無いのに全てがつながった気がしてぞっとした。Bob Odenkirk凄いわ。

 

 

こういうみかえす事による解釈の変化は週一配信でじっくり味わえるからこそで、一挙配信・ビンジウォッチだと変化する暇もなく答えを知ってしまう。

ビンジウォッチも嫌いではないし、サブスクで配信されている過去作ならしない理由も無い。

でも、こんな得難い経験をさせてくれるBetter Call Saulを、本国からわずかの遅れで週一配信してくれる事に、本当にありがたさを感じてしまう。