Better Call Saul S2Ep01 A4
場面は再びホテルのプールにジミーが浮かんでいる所。
ジミーが身につけてるのは黒字に派手な柄の水着。カモにしようとしている金持ちが連れてる美女は紫のビキニ。キムにまたやろう、今すぐ来いよ!と留守電にメッセージを残すジミー。狩りをするのは雌ライオン。ナショジオ知識(日本語吹替・字幕には出てこないが、英語ではソウル自身が言及してる)。
電話を切ってしばらく逡巡し、番号案内にD&Mの番号を尋ね、そのまま繋いでもらう。このままではキムとの関係が深まらない・持続しないと考えた上での打算的決定なんだろう。
場面が変わり、D&Mの前でしばしたたずむソウル、左手のピンキーリングがフォーカスされる。一流事務所へ暖かく迎え入れられているのに、BGMは悲しげなもの。満面の笑みのクリフに対し、ジミーは泣きそうな顔をしている。紹介されても愛想笑いがやっとだ。
部屋に案内され、かけられている絵画に目を止めるジミー。Miles Tolandによる「Geometric Abductions」という名の絵画だそうだ*1。そのポーズから、Slippin’ Jimmyを思い起こしているのかもしれない。
何でもお望みの品を用意しますよ、というオマールに、ジミーは一つだけ注文をする。「ココボロ材の机」だ。これはS1Ep07で、キムとオフィス用物件の内見に行った時に出てきた物だ。夢のわずかな一部分を現実にしたジミー。
しかし、場違い感を感じてか、物憂げなジミー。「切るな」と書かれたテープをはがし、「スイッチ」(本エピソードのタイトル)を切ってみる。しかし、何も起きない。
ここで想起するのはS1Ep09でのチャックのセリフだ。
人は変わらない お前は今も“滑りのジミー”だ
People don't change. You're Slippin' Jimmy.
キムのために変わろうとしたジミー。その行く末は……