toorisugari3のブログ

ベターコールソウルの事について、ネタバレ込みでつらつらと

Better Call Saul S2Ep03 Gloves Off(丸腰) A3

チャックの家、翌朝。

ジミーは椅子で夜を明かしたと。紅茶が欲しいというチャックに大人しく淹れてやるジミー。無理をするとああなるんだ、というチャックに、キムを追い詰めるために無理をしたからだろうと詰るジミー。チャックは人事はハワードが決めた事だというが、ジミーは信じない。ハワードはキムが推したからこそ、D&Mに推薦した。だからこそキムに怒っているのだ、とチャックは重ねて言うが、やはりジミーは信じない。

キムが罰されるのは当然だというチャックに、やっとキムがCMの事をクリフも了承済みだと思っていた事をバラす。何故言わなかった?俺をかばおうとしたんだ。だとしても判断力に欠けている、とチャック。

結果を出したんだからいいだろう?と開き直るジミーに「ルールを破った」「キムを共犯者にした」「ハワードやクリフの顔を潰した」と畳みかけるチャック。

 

チャックは、ジミーを弟だし、愛している、しかしアル中のように自分の問題を認めない。アル中にスクールバスを運転させる様な事はさせないんだ、と罵る。

ジミーは聞き流し、「キムを元に戻すにはどうすればいいんだ?」と聞き返す。弁護士を辞めれば戻せるのか?それならそう言え!と言うが、勿論重罪となるような脅迫をチャックはしない。ジミーはキムの待遇を戻せば弁護士を辞める、脅した事も漏らさない、ただ自分の口で「辞めろ」と言うが、勿論応じない。

 

この会話の端々から、ジミーの言う通り「キムを窓際に追いやったのはチャックの意思だ」という事が暗示される。そこで以下の会話。

チャック

重罪を犯せと? 自分と同じにしたいのか?私を偽善者だと思ってるんだろう?

ジミー

どうだろうな さあ 俺と泥にまみれてみろ!さあ 俺と泥にまみれてみろ そうすれば望みが叶う

まさにジミーは自分と同じレベルに落ちてくる事を、お高くとまったチャックに望んでる。恐らく、辞めろと言ってもジミーはそれをチクったりしないんだろう。「私は悪人じゃない」と断固拒否のチャック。

チャック視点で見れば、何よりも大切に我が身を笹下げてきた法律に背く事になる。ある面では嫉妬してやまないジミーと同じになってしまう事は絶対に出来ない。決して交差しない平行線。

「今ここを出ても20分の遅刻だぞ、また褒められるな。」と皮肉を聞いて、ジミーは無言で立ち去る。

 

 

昼間の廃倉庫。マイクとナチョが密会中。

殺しはやらないというマイクにナチョは食い下がるが、本当の問題は秘密がある事で、殺せばカルテルは必ずナチョの仕業だと突き止める、とマイク。それでも食い下がるナチョに、他の方法を示唆するマイク。