toorisugari3のブログ

ベターコールソウルの事について、ネタバレ込みでつらつらと

Better Call Saul S6Ep01 Wine and Roses(青き春は過ぎ) A2

ラロ邸

蟻のドアップから。カメラがだんだんズームアウトし、蟻の足元は指紋、指抜き手袋の手、衛星携帯電話、そして顔にやけど痕。昨シーズンラストでラロが最後に電話させた傭兵だ。

そしてフレームインしてくる2組影とワニ側の靴、先端にはドクロをあしらった飾り。ここ迄でも十分だれか分かってしまう彼ら。

逆光の双子

錠前破り用の金属片がついたままの南京錠、テキーラのボトル(デカンタ?)ルイ13世デカンタ(20220625修正)とグラス、と昨シーズンの思い出の小物。そして警察官と鑑識、彼らが地面に置いた整理文字黄色いプレート。双子が遠慮の欠片も無く現場に入っていくが、警官は目を伏せ、鑑識も何も言わない。ここはサラマンカの土地なのだ。中庭の遺体袋は12。

双子がキッチンに入ってくると、鑑識が慌てて立ち去る。しゃがみ込み、驚きの顔を隠せない双子。死体の顔にジャケットをかぶせ、その上にSanta Muerteの文字が入った死の聖母のカードが置かれる。顔を見合わせ、急いで立ち去る双子。

一応説明すると、これはラロの死体に偽装したマテオの死体だ。双子はラロの死体だと思い込んでいる。

 

 

ガスの養鶏場

プレハブのオフィスの中、テーブルの上の携帯が振動する。窓から外を眺めていた、黒ずくめのスーツのガスが携帯を取る。相手はボルサだ。昨夜ラロが襲撃され死んだことを伝えられる。ボルサの「サラマンカは……」にガスが「Sangre por sangre 血で血を洗う」と言葉を継ぐ。これがサラマンカの流儀だ。内通者がナチョであることはバレている。エラディオが賞金をかけ、全員で捜索中だ。「ナチョが捕まれば黒幕もわかる」とボルサ。ヘクターがこのことを知っている事も確認するガス。ボルサはガスにも用心しておけ、と言い残して電話を切る。

 

ガスは扉を開けてマイクとタイラスを招き入れ、再度襲撃の報告を求める。襲撃した傭兵たちが全滅したのに、ラロも死んだことにガスは疑念を抱くが、マイクによくある事だと返される。

マイクはナチョ救出に向かおう、と提案するがガスは乗り気ではない。それを悟ったマイクはタイラスを一瞥し、溜息をついて「既に手配済みなら別だが」と。そこでタイラスはガスの顔を見て退出する。この"手配"は救出とは逆の手配の事だろう。

「はっきり言え」とガス。マイクは忠誠心は双方向、ナチョは尊敬に見合う仕事をした、というが、取り合わないガス。マイクは諦めて出ていく。

 

 

裁判所

手荷物検査の装置に掛けられるジミーの茶色いスーツを追うカメラ。ジミーはプロボノの弁護に向かうキムと別れて検事(と刑事)と会い、話をする。「デグズマンの保釈取り消し要求をする」と言われるが、予定が詰まってるとかわすジミー。

住所や家族の偽装はバレ、免許や納税、学校などどの記録にも妻だとされるベス・マッキノンの名前が無いと指摘される。これが保釈取消要求の理由だ。6週間も逃げる時間を与えられないという検事だが、ジミーは7万ドルもの大金を保釈金に積んで逃げるわけない、と取り合わない。逆に検事たちを職権乱用で訴えるぞ、と脅すも、うっかりラロの名前を漏らしてしまう。検事は疑念を募らせる。

自分の失敗に動揺して、空き法廷に座りたたずむジミー。